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眠りたいなら起きろ

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 先週「半沢直樹」が終わり落胆。そしていよいよ明日が「あまちゃん」の最終回。

 落語会の打ち上げをしていたら、隣のテーブルはもっぱらこの話題で盛り上がっていました。

 「ほんと、困るよ。年内どうすればいいんだよ、俺」と言うサラリーマンの一人に、笑いながらため息をつく人たち。

 半沢ロス、あまちゃんロス症候群が続出しそうといううわさが真面目にあちこちでささやかれています。

 テレビドラマが日常生活に与える影響を、久しぶりに強く感じた今年でした。

 よく言われる、テレビというメディアは、もはやダメということではなくて、面白いものや良いものさえあれば、見る人は山のようにいるんだ、ということを見事に証明しました。

 ただ、面白い番組が増えると、留守録してある番組を夜中に整理しながら見始めるので、睡眠のリズムが狂ってしまうのも事実で、留守録を見ずに普通に就寝したときも必ず真夜中に目が覚めるという習慣がついて5年がたちます。

 それにしても若い頃の8時間熟睡はどこへいってしまったのか。なぜ歳をとると眠れなくなるのか。「眠るのって体力がいるんだなあ」と思っていたそんな折に、一昨日放送した「ためしてガッテン」で不眠を取り上げたのです。

 そこで意外なことがわかりました。

 「一日7、8時間寝るのが理想。眠れなくても、とにかく横になっていれば体は休まる」という思い込みがかえってストレスになり、眠りを妨げていたことがわかったのです。

 子供のころに親から何度起こされようが起きられなかった熟睡体験の記憶を消せないで、もっと寝られるはずとベッドの中で不眠にもんもんとしているより、いっそ起きてしまって気分を切り替えたほうが眠気はやってくるのだそうです。

 テレビを見てもいい。ラジオを聴いても、本を読んでもいい。

 「あ、また目が覚めた、こんな夜中に。明日は早いんだから早く寝なきゃ。眠れ眠れ」と呪文のように唱えて、自分で自分にストレスをためるのはもうやめようと、私は、番組収録のあった日の夜から、目が覚めたなら起きてみることにしました。

 すると、どうでしょう、しばらくすると眠くなったんです。「そう簡単に、寝かせるものか」と自分に言い聞かせると、もっと眠くなったんです。

 「眠りたいなら起きろ」。この矛盾した睡眠法、どうぞお試しあれ。

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by woody-goody | 2013-09-27 12:15 | 社会

謎の痛みに後悔の念

 こんな事ってあるんですねえ。

 何気なーくテレビを見て普通に床に就き、普通に寝たんです。

 夜中にトイレへ行こうと起き上がった時に、あれれれ、左足が動かない。んん、この尻の後ろから脚にかけての痛みはいったい何だ?

 寝違えた? それにしちゃあ痛みが尋常じゃない。

 何せトイレへ行かねば。壁を伝って左足を引きずりながら到着。何とか用を足してベッドに戻ったのはいいのですが、痛みで眠れない夜を過ごす。

 朝一番で近所の整骨院に駆け込み、「どうしました?」と聞かれても「寝て起きたら左足が動かないんです」としか言いようがないのです。

 少し痛みをとってもらって午後は鍼灸の専門院へ。そのまま立ち仕事の司会と座り仕事の落語をこなす。

 特に立ち上がる瞬間と座る瞬間、左股関節あたりにズキズキ痛みが走る。

 偶然、腰のレントゲン写真を撮ったばかりだったので、骨に異常がないことははっきりしています。

 知り合いに片っ端から電話して聞いてみると、いやはや、痛みの原因を類推する幅の広さよ。

 座骨神経痛じゃない?

 普段の姿勢が悪いんじゃない?

 たばこをやめて太ったから腰が支えきれなくなっているんじゃない?

 来年還暦だからもう体にガタがきてるんじゃない?

 台風の前後で気温と気圧が変わったからじゃない?

 ゴルフのスイングに問題があるのでは?

 そら運動不足じゃない?

 あ〜、もう原因はどうでもいい。この痛みを取り除いてくれさえすれば、何でも言う事聞きます、今度こそ絶対に、と固く誓う私。

 今、とっても謙虚。

 そして予想されるのは、「腰痛特集を何度も放送した、その科学番組の司会者は誰? あんたでしょ!」という視聴者からの総ツッコミです。

 はい、そうでした。

 皆様にお勧めしておきながら、私は日々の暮らしでそれらを実践していなかったことを、ここに告白し、おわびいたします。

 申し訳ございませんでした。こう考えればいかがでしょう? 私は油断した場合の実験台になってみました。次回の番組では、説得力がさらに増した司会でお届けします。

 後悔の念にさいなまれながら、昨日から赤坂アクトシアターにて「忠臣蔵」と「中村仲蔵」という長時間ライブを始めております。あと3日間。いろんな意味で、乞うご期待。

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by woody-goody | 2013-09-20 14:48 | 社会

ペヤングの法則

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 私がCM出演している「ペヤング・ソース焼きそば」の「『ペヤング』はどういう意味?」と、よく聞かれるのですが、スポンサーさんからの答えは「ペアーヤング」。つまり若い二人で、カップルで食べてほしいという願いが込められているのだそうです。

 ヤング! 時代を感じますねえ。

 さて、ペヤングの正しい作り方、食べ方です。もちろんパッケージに書いてあるんですが、私の一工夫をお教えしましょうか。

 まず、パッケージから乾燥麺を外へ取り出してしまいます。で、容器の底に乾燥野菜を置き、その上に先ほど取り出した乾燥麺を置きます。

 そこへお湯を注ぎます。

 さて、3分待って湯切りに入ります。この時に野菜がお湯と一緒に湯切り口から出てしまうことがよくありますが、麺の下に野菜をちんまり忍ばせることによって、ああら不思議、防げるってわけなんです。

 当たり前か。

 「ガッテン」していただけました?

 でも、こんなささいな工夫なんて、ほんとお恥ずかしいと平身低頭したい方がいます。

 お湯の量や時間によってペヤングがどう変化するかを実験、詳細に記した堀井憲一郎さん。

 週刊文春連載「ホリイのずんずん調査」が一冊にまとめられた「かつて誰も調べなかった100の謎」(文芸春秋刊)の中にある「『ペヤングの法則』」の項。

 まず、湯切りの時に麺を全部こぼしてしまったことが人生で2度あるらしいのですが、それはさておき、「ペヤングに、お湯を何cc入れると捨てるお湯は何ccになるのか」という調査を開始。500ccだと捨てたお湯の量は330cc。ということは麺は170ccを吸い込んだことになり、ここでさらに歩を進めるのが堀井流。ついに、ペヤングの法則が発見されました。

 「湯は多く入れた方が、麺はより多く吸収する」

 湯の重みも関係するのかなあ。

 ここまでこだわれば立派な科学。

 この他にも「銀座の寿司屋に飛び込みで入るといくらかかるのか」とか「日本人がカメラにVサインをするようになったのはいつからか」など、知らなくてもいいけど、ちょっとは知りたい謎が解明されています。

 帯にはこうあります。「ネットでは検索できない秘密がここにある。役に立たないが、なぜだか面白い天下の奇書、堂々完成」。なんのなんの、大変役に立ちますよ。

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by woody-goody | 2013-09-13 17:51 | 社会

叱り方の極意は?

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 そうかあ。ネットには大量のアプリ(ネット上で、ある作業を実行できるソフトウエア、仕組み)があふれていますが、ここまで来たか、と思ったのは「鬼から電話」。この夏休み、その絶大な効果に驚いた友人から電話がありました。

 お盆で帰省した実家ではおいっ子やめいっ子が集まり大騒ぎ。年に一度の特別なイベントなので、いつも怒っている親も大目に見てくれるはずということを子供もわかっていて、はしゃぎっぱなし。自分でも制御できなくなるのでしょう。

 それが度を超すと大人も黙ってはいられません。兄嫁が何度注意しても、走り出した車は急に止められないのと同じで、ブレーキが利かなくなった子供は、ますます声が大きくなり走り回る。

 ついに、兄嫁は「鬼さんに電話するよ」。

 「いやだいやだ」と言いながらも、まだ騒ぎ続ける子供たち。兄嫁はおもむろに言いました。

 「じゃ、電話する」とスマートフォンのボタンを押すと、スピーカーから「はい、赤鬼です。どうしましたか?」「あのー、子供たちがね、うるさいんです」「そうですか、困りましたね。ちょっと電話を替わってくれますか?」「わかりました。少々お待ちください。ほら、鬼さんが電話に出てるよ」とスマホを渡すと、騒ぎはピタッと収まり、「ごめんなさい。もう騒がないから」と、泣いて親に頼み出したんだそうです。

 言う事を聞かない子供を親の代わりに叱ってくれる無料アプリ。他にも、「歯磨きをしないとき」はユウくん、「お片づけをしないとき」は佐々木さん、などシチュエーションによって違うキャラクターが出て来る設定になっています。

 叱るばかりではなく「あいさつができたとき」「お手伝いをしてくれたとき」など、ほめてくれるパターンも追加されました。

 友人は言います。子供に絶大な効果があったことより、スマホを片手に赤鬼のセリフに合わせ、間をとって話しかけているかのようにセリフを入れる兄嫁の演技力が、怖いくらい上手で笑いをこらえていたと。

 ただし、これは、その子の性格やシチュエーションを見極めた上で使わなければいけないのはもちろんです。怖がって泣きやまない子や、逆に面白がってますます騒ぐという場合も。

 子供のことを十分にわかっていて、愛情があるというのが大前提。

 叱るのもほめるのも、それがなければどちらも通じませんものね。

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by woody-goody | 2013-09-06 15:20 | 社会


立川志の輔のエッセイ(毎週金曜日毎日新聞に掲載)


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