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DNA、臍帯血の現場

 知らないうちに科学の現場はとてつもなく進んでいるらしいと想像はしていましたが、DNA研究のテレビ番組を見て、さらに驚きました。

 数珠つなぎになった遺伝子を見れば、治療中の病気はもちろんのこと、将来かかる病気のこともわかるとのこと。

 番組に登場していたアメリカ人夫妻は、子供の病気を治したいがためとはいえ、これからずっと先の病気までわかってしまうことに戸惑っていました。

 番組内では伝えられていなかったのですが、たぶん、自分の寿命だってわかるんでしょうね。

 ここは人類が触れてはいけないような領域なので発表になっていないだけなんでしょう。

 先日は、「臍帯血(さいたいけつ)保存の現場」も見せてもらいました。

 臍帯血とは、母と子をつなぐへその緒の中に含まれている血液のことで、体をつくる元になる幹細胞がたくさん含まれているのだそうです。

 これがあると、将来、病気になったとき、たとえば白血病、悪性腫瘍、あるいは心筋梗塞や糖尿病になったとき、移植の際に拒否反応が起きないそうです。

 臍帯血保存は、出産時24時間以内に保管施設まで運び、マイナスー96度の超低温で半永久的に凍結保存するのだそうです。

 クリーンルームのフリーザー内で、ドライアイスからたつような白い煙の中、いくつも並ぶ試験管を目の当たりにしたその様は、未来映画のワンシーンのようでした。

 さぞかし多額の費用がかかるんだろうなあ、一般人には無理ですよ、という答えを覚悟で尋ねると、保管までの手続き一切を含めて14万円。その後、保管料が1年ことに年間1万円ずつ。ものすごい技術を見た後だったので、思ったよりも低い価格に逆に驚きました。実際に払うとなると高いか安いかはその人しだいですが、たとえ支払いが可能なレベルの人たちだったとしても、一つ言えること
は、そのときになっていくらほしくても手に入らないということです。

 両親、あるいは祖父母が臍帯血を保存しておいてくれないかぎり、本人ではどうしようもありません。

 実際に、祖父母が孫の出産祝いにしたという事例もあるようです。

 これからは間違いなく少子化の時代がやってきます。子供が少なくなる上に、さらに病死で人口が減少しないように、国が臍帯血保存を義務化する時代が来るかもしれない。

 それとも、私にもひょっとしたら将来、孫ができるかもしれないわけで、その時のためにひそかに「臍帯血貯金」でもしておきますか。

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by woody-goody | 2011-06-24 05:49 | 社会

「卒業証書」をもらって

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 何度目かの禁煙生活ですが、もうこれは人生最後の禁煙だと腹をくくって始めたのが去年の11月16日。

 本日でちょうど7ヵ月経ちました。

 ある禁煙推奨機関から「卒煙証書」なるものが送られてきました。

 「卒煙」うまいな、と思いながらも、禁煙はしてるが、まだまだ卒煙までは遠いぞ、と。

 だって、吸いはしないものの四六時中、タバコヘの思いが頭の中にどっかり居座っているからです。

 時々ぼんやりしていたり、体重は7キロ増加。酒量もかなり多くなったような気がします。

 いま一番会いたくない人は「タバコなんか簡単にやめられたよ」「気がついたらやめてたよ」などと言う人たちです。

 何度も禁煙失敗の挫折を繰り返しながら、のべ40年近く吸い続け、一昨年にいたっては、オバマ大統領やキムタクをおさえ、禁煙してほしい文化人ナンバーワンに選ばれ、健康を中心とした科学番組の司会を続けながら、そんなことでいいのか、などと批判もされたのです。

 そんな私がなぜ今回のような気持ちになれたのか、それは、私が勝手に自分の喉の主治医だと決めている先生の、あの日の一言に尽きます。

 この先生、もともとは小児科の有名な先生だったのですが、何年も前に耳鼻咽喉科として開業され、私がまだ文化放送の番組を毎朝担当していたころからのおつきあい、20年以上になります。的確な治療は言うまでもなく、ほんとうに優しく検査してくれて、診断結果も懇切丁寧に説明してくれ大いにガッテンできるのです。

 いつも「少しタバコは控えましょう」というのが、診断や治療の最後に言う決め台詞でした。ところが去年の11月、またまた声が出なくなり、いつもと同じような気持ちで診てもらったら、その時の先生の一言は違いました。

 「志の輔さん、タバコやめるか落語やめるか、どっちかだね」

 えっ、冗談でしょう?と笑いかけた私は今まで見たことのない先生の厳しい表情と声音に凍りつきました。

 声帯がかなりの異常とのこと。この瞬間、人生最後の禁煙が始まったのです。禁煙ストレスは半端じゃない。でもここで止めなかったら……もっと大変なことに。

 禁煙1周年記念11月16日に、カメラを入れて診てもらった結果はまた御報告いたします。

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by woody-goody | 2011-06-17 05:57 | 体験

休載です。

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今週は休載です。

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by woody-goody | 2011-06-10 05:46 | 休載

電気使用量の内訳

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 夏の計画停電を見越して、企業そして家庭の節電対策が着々とすすめられています。

 ためこめない電気消費のピーク時をどうはずすか。

 雑誌も番組も特集を組んでいます。

 土日に営業してウイーク一デーに休みをとる会社、日差しをさえぎるゴーヤをべランダで栽培準備に入った家庭。

 いつもは昼の時問帯に収録していた私のレギュラー番組も、この夏の収録は夜に変更になりました。

 計画停電のエリアや時間帯がわからないので今から万全の措置をというわけです。

 個人的には、落語会のスケジュールも、いつもの金曜日昼公演ははずして、いつもはやってない日曜夜公演を追加。

 でもこれって本当に節電になっているのかどうか。

 定員700人の劇場が使う電気量と、お客様一人一人が自宅でエアコンをつけてテレビを見てるのと、どちらが電気を使うことになるのでしょう?

 具体的な数字をはじき出したわけではないので、スケジュールを変更しながら、確かに節電の意識をしていることの表明にはなるものの、いまひとつ節電してるという充実感が感じられない。

 そりゃあ、節電になる可能性が少しでもあるなら、四の五の言わずに実行すべきで、ちりも積もれば山となるのはわかりきってることではあるのですが。

 でも、ちょっと待てよ。そもそも、なんで節電しなきゃいけないのか、それを根本的に考えることの方が大事なんじゃないだろうか。なんでかと言えば、電力不足が懸念されるからであり、なんで不足するのかと言えば、福島原発が事故を起こしたからであり、ではなんでだいそれた事故を起こすような原発が必要だったのかと言えば、電気を使いすぎるからでした。

 でも、ずっと普通に供給されてきたので大丈夫だと思い込んでいたのでした。

 原発をつくるときに、これつくらないと電気がほんとに足りなくなりますよ、と言われたんでしたっけ?

 聞く耳を持たないくらい浮かれていたのかな?一一人一人が待機電力をこまめにオフにしたり、落語家ごときが平日の公演をやめたりという、ちまちました努力でなんとかなるものなんでしょうか?なるのだったら、なにもしなくても大丈夫なんじゃない?という思いもわき上がってくるのです。

 いえ、別になにがなんでも平日昼間公演を実施したいがためじゃなくってね、具体的になにがどうなってるのか電気エネルギーの内訳を知りたくってね。

 そうか、こうなると、劇場も芸人も自前の発電機を持つか。

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by woody-goody | 2011-06-03 19:19 | 社会


立川志の輔のエッセイ(毎週金曜日毎日新聞に掲載)


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