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熱中症の盲点

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 災天下の中、無理な運動をしてとか、いけないと思いつつ仕事を頑張りすぎて、どいうのではなく、室内で熱中症にかかるこ老人が急増しているのです。

 数年前、私が司会する「ためしてガッテン」では、熱中症の盲点について放送しました。

 そのときに強調したのは、水分摂取の方法についてでした。

 私がテニス部にいたころは、とにかく水を飲むなよ、と先輩から言われたものでした。でも、最近では、運動したら水を飲まないと危ないと言われるようになりました。いったいどちらが正しいんだろうと疑問でしたが、実はどちらも正しかったのです。

 基本として、体は常に一定の塩分濃度を保っていなければなりません。

 スポーツでいっせいに噴き出す汗の中には塩分がたくさん含まれていて、水を飲めぱ飲むほど塩分濃度が薄くなるので、昔は「水を飲んではいけない」と先輩は注意したのです。

 ところが、今ではありがたいことに塩分が適度に合まれたスポーツドリンクが登場しました。これなら塩分が失われることなく、脱水症状から回復もできます。

 なので、水を飲むときは塩分も忘れずにとりましょう、と言われるようになりました。これは一歩前進。ところがここにまた落とし穴があるのです。

 というのは、暑くて室内でじわじわ汗をかいた老人の場合の汗は、先ほどの汗と種類が違うのです。

 この汗には塩分が含まれていないのです。

 で、塩分をとるとどうなるか、わかりますよね?

 塩分濃度が高くなりすぎて、今度は高血圧になったりするのです。

 エアコンをつけるのは体によくないと、頑として暑い室内で水を飲み、さらに塩分をとるとかえって体に悪いのです。

 なら、エアコンをつけて28度設定の室内で過こすのがいいのです。

 いい汗を上手に出せる体でいるのが一番大切なことではあるのですが、年をとるとどうしても調節能カが落ちてきます。なら、肩肘はらないで、エアコンを適度に利用、快適に過こすのが夏の過こし方と言えましよう。

 脳を涼しくする、すだれや風鈴ももちろんいいですよねえ。

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by woody-goody | 2010-07-30 05:55 | 社会

あだ名はオバQ

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 夏休み、子供の頃はただただ遊んでたよなあ、そう言えば、私、小学校時代、みんなから「オバQ」って呼ばれてた、あれはなんでだったんだろう?

 こんなことを思い出したのは「オバケのQ太郎」(藤子・F・不二雄大全集)のあとがきを依頼された
らです。

 私の故郷富山県が生んだ偉大な漫画家2人のユニット藤子不二雄さん。

 富山県つながりとは言え、全集のあとがきを書かせてもらえるなんて光栄の極み。

 第1巻の第1話で、はじめて知りました。なんでオバQが現れたかを。正太くんが、友達が拾った大きな不思議なタマゴを譲ってもらい家へ持って帰ります。割ってみると中からおかしなオバケが出て来ました。

 両親は気味悪がっていたのですが、そこへやってきた怖い顔の押し売りのおじさん(うわあ、懐かしいですね、あのころよく家にも来ました)を、オバケのQ太郎が驚かせて追っ払ってくれました。家族一同大喜び、その功績が認められ居候が許されることになりました。

 そうか、オバQはこうして正太くんちの一員になったんでした。

 小学生の頃にもどったような気分で読み進みました。

 Q太郎は、オバケのくせに化けるのは苦手。陽気で大食い、おっちょこちょいののんぴりや、正太くんの家族や、にぎやかな御近所さんも加わって珍騒動が巻き起こり、やさしく笑えるストーリーの数々。

 10歳の頃からテレビや漫画でずっと見続けていた「オバQ」をこの年になってもこんなに楽しめるなんて。

 さらに「藤子・F・不二雄」さんが30歳を超えてなお、書き続けていらしたんだと編集者から聞かされ、子供心を持ち続ける凄さを知りました。

 それにしても、読み続けていくうちに深まる疑問が。なんで、俺、「オバQ」だったの?頭に毛が3本しかなかったわけでもなく、犬を異常に怖がったわけでもなく、あんなに口が大きかったわけでもなく。

 気になってたまらず、ついに私は富山の幼なじみに電話をかけました。

 「なあ、なんで俺、オバQってあだ名だったんだ?」

 「ああ、きっと声が似てたからだと思うよ」

 なんだ、テレビアニメの声に似てたからだったのか。

 声優の曽我町子さんの声と似てたのか。

 あの頃から私は、しゃがれ声系統だったのかな。
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by woody-goody | 2010-07-24 13:06 | 社会

送り主のがっかり

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 特にネタがほしいと思っているわけではないのですが、先週このコラムに「ゆうパックトラブル」を書いたところ、私の事務所にもトラブルが。

 不在中に届いたお中元、当然のことながら「ご不在運絡票」が郵便受けに残されていたのですが、宅配物の種類の欄が未記入でした。

 わかったのは、荷物の保管期間が10日間だったこと。

 そこでコールセンターに電話を入れましたが「追跡番号だけでは商品の内容がわからない」とのこと。

 調べでもらって、折り返しの電話でわかったのは、商品は「さくらんぼ」であること。

 すぐに行かねぱ。

 が、受け取り場所がかなり遠い。

 受け取りには、不在票葉書と、届け先の住所が記載された身分証明書が必要。

 受け取りに行けるのはかなり限られた人になります。

 なんのかんのありながら、ほどなくして受け取ると、それは山形県から送られた名産「さくらんぼ」でした。

 ほとんどがいたんでいました。

 私ががっかりしたのは言うまでもありませんが、一番がっかりするのは送り主さんでしょう。

 くれぐれも、こちらへの弁償より、送り主にあやまってもらうことをお願いしました。

 もちろん、その通りにしてくれるシステムになっている、とのことでした。

 一応、一件落着。

 我が身に新聞ニュースで報じられていることが実際にふりかかるとは。

 これを機会にと、弟子に郵便局と民間宅配業者の違いを調べてもらいました。

 郵便局の場合は、不在だった場合、不在連絡票を残し、受取者からの運絡を待つという体制。たとえ、同じ受取者に別の配達物があったとしても前日の荷物は、持参しないとのこと。
一方、宅配業者の方は、

 そのとき不在であっても何日か配達を試み、そのつど不在票を新たに投函し、もし新たな荷物があれぱ前のと一緒に届けてくれるそうだ。この丁寧さ。

 今回の「統合」、当然お互いのいいとこどりで、より便利になるはずだったのに、なかなかそううまくいくとは限らないことがよくわかりました。

 相互乗り入れのむずかしさ。システムとシステムの擦り合わせがいかに手間がかかるものなのか、意思決定するトップは現場をよほど把握していないといけないってことですね。

 現場で働いてる皆さん、頑張ってください。

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by woody-goody | 2010-07-17 06:17 | 社会

落語界のお中元

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 よりによって、お中元というこの季節に、遅配34万4000個の「ゆうパック」問題が起きています。

 いつもすぐに礼状がくるはずの方から来ないのはおかしい、ひょっとして病気かしら、などやきもきしていたら、なんと民間業者と日本郵便の統合がうまくいかなかったせいで遅れていたと分かり、怒り心頭の方もたくさんおられることでしよう。

 誕生日プレゼントが指定日に届かなかった、なんてのはなんとも情けない事態です。

 これだけの影響カのある統合なのだから、さぞや何度も会合を持ち綿密に打ち合わせをしたのでしょうに。頭の切れるトップの方々がゴーサインを出すにはよほどの用意周到な準備があったはずなんですけど。

 結局、いつも大変なのは現場ですね。

 でも考えてみれぱ、よくぞ今まで、日本中できちんと大量のお中元やお歳暮が正確に届けられていたことよ。この事実は、外国人にとっては、日本のサッカーの実カ以上にサプライズなんじゃないかな。

 お中元と言えぱ、私たちの落語界では、まず師匠に、夏の御挨拶は、いつ伺えぱいいかの確認のために師匠を訪ねるところから始まります。

 弟子が師匠に電話でものを尋ねるというのは基本的にはないことなので、師匠の自宅や仕事場へ「いつ、お中元の御挨拶に伺ったらよろしいでしょうか?」と聞きに行くわけです。

 わざわざ会いに行くならそのときにお中元を持ってって挨拶しちゃえぱいいじゃん、一度で済むのに、と世間は思うでしょうが、ここが伝統の世界、ひと味違うんですね。

 スケジュールが決まると、弟子はそれぞれ、あるいは全員でまとまって、師匠の喜びそうなものを考えながら持参、御挨拶に伺います。挨拶に来られた師匠の方も、皆にビールやらをふるまいながら今年前半を振り返り、同じ道を歩む者として、いろんな話をしてくれ、また弟子の話を聞いてもくれます。一年のうちのわずかな貫重な師弟の時間です。

 じかにお届けする。これが本来あるべき、お中元の姿だったのでしょう。

 私もそこそこの数のお中元を宅配し、いただきもしますが、効率だけを求めた世の中に、師弟に残された礼儀としきたり、細かく大変でありながらも、そこがいいんだな、と思うこのころです。

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by woody-goody | 2010-07-09 05:30 | 芸能

日本チーム、よくぞ

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 日本チーム、ほんとにほんとにありがとう。

 ワールドカツプをこれほどまでに楽しませてくれて。

 ひとつひとつ積み重ねれぱここまでになれるんだ、ということを証明してくれました。

 子供にも大人にも多大な勇気を与えてくれました。

 選手全員の言葉をひとつひとつ紹介したいくらいですが、特に長谷部キャプテンの言葉「みなさんの応援が力になり感謝しています、次は、ほとんどの選手がJリーグでプレーしているんで、そちらにも足を運んで盛り上げてもらいたい」、闘莉王選手の「日本人であることを誇りに思う」、駒野選手を抱きかかえながら泣いている松井選手の姿、などなど興奮と感動の連続でした。世界が注目した日本の「チームカ」を改めて強く感じました。

 サッカーをこんなに真剣に観たのは初めてでした。

 そんな、にわかファンの私ですが、いえ、にわかファンだからか、ことさら「なんか変?」を感じたのも確かでした。

 専門家も指摘していましたが、イングランドの幻のゴールをはじめ、あの誤審の多さはいったいどうしたと言うのでしょう。

 だいたい、審判員の数、少なすぎません?

 あんなに広いピツチの中でたった3人なんて!

 後でビデオを観て「そうだったのか、申し訳なかった」とそんなこと言われてもねえ。

 テニスのウィンブルドンでは、決勝・準決勝では10人以上の審判員がつくそうじゃないですか。
 
 サッカーの場合、審判員は選手と一緒に動くので多いと邪魔?

 選手の方も、明らかにぷつかられてもいないのに勝手に倒れ、痛がるふりをしてまでファウルをとってもらおうという姑息な演技。

 あれじゃあまるで世界の子供たちに「審判員にみつからないようにうまくやるのがコツなんだよ」と教育しているようなものでしょう。

 南アフリカの監督が握手を求めているのに、負けたフランスの監督が拒否するシーンなど、明らかにみっともない。

 PK戦も、今更ながら、なんだかなあ。

 世界のベスト8を決めるなら、高校野球のように翌日再試合すれぱいいじゃないか。

 主催者側の事情もあるだろうけど、選手とファンのためのワールドカツプなんだから。

 2時間戦い続けた両者がPK戦で雌雄を決めるなら、全員参加にすべきじゃない?

 負け惜しみではなく、私の中では永遠に、日本チームはパラグアイと引き分けてベスト8という記録が残り続けるのです。
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by woody-goody | 2010-07-02 21:57 | 社会


立川志の輔のエッセイ(毎週金曜日毎日新聞に掲載)


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