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飛行機内の配慮


 暑かったり寒かったりの日々、ここ3週間、どうにも体調が定まらず、薬を飲むにもなんの薬を飲めぱいいのやら、温度差に適応していく身体の回復力に期待するぱかりです。

 今日は、半袖にジャケット?それとも薄手の長袖にベスト?女性なら、今日は日焼け止め?それとも保湿クリーム重視?一日を左右する重要な判断を迫られる朝、みなさん、どうお過こしですか?

 こんなことがありました。

 その日は確かに暑い日でした。

 沖縄行きの飛行機に身を沈め、シートベルトも締めた、さて機内放送の落語でも聴こうかなと袋からヘッドホンを取り出し頭につけたときです、通路側に座る私の前を通り左隣窓際席の乗客が座るやいなや扇子でパタパタとあおぎだしました。

 息も乱れてはあはあ言うその様子に、「いやあ、間に合ってよかったですねえ」と自分の体験も思い出しながら一緒に安堵しておりました。

 ところが右手であおぐ扇子の風が私にも届きます。

 その風が気になってしょうがない。飛行機が飛び立っても延々続き、落語を聴くよりそのあおぎがいつやむかとそればかりに神経が向きます。

 10分ぐらい経ち、ようやく扇子がたたまれ、やれ嬉しやと思ったのもつかの間、右手から左手に持ち替え、パタパタが始まりました。

 強烈に漂う白檀の香り。

 防御方法としてキャビンアテンダントに新聞を頼み、広げて風を遮る作戦に出ました。

 我ながら賢い、と思いましたがそんなことまでして隣に気をつかうというのも変だなとは思いながら、扇子であおぐのをやめてもらえませんか、と言うべきか言わざるべきか、ずっと迷い続けていました。

 私も咳やイビキでまわりに迷惑をかけたこともあるかもしれない、と思ってはみたものの、これとはちょっとケースが違う。

 離陸前の飛行機内アナウンスに、これはただマナーの観点からのみ禁止されているものではありません、という内容で始まる、携帯電話の禁止、禁煙、発着時の電子機器の使用禁止などがありますが、このときぱかりは、扇子の使用は隣の席の方にご配慮ください、も追加してほしくなりました。

 まあ、自分が扇子を使う時も、隣に気をつかうようにしなけれぱ、ということなんでしょうけど。

 前回コラムで、NHKテレビ番組「ためしてガツテン」の放送日6月25日は23日の誤りでした。間に合ってよかった!
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by woody-goody | 2010-05-28 18:46 | 体験

睡眠時無呼吸症候群

 なんだか疲れがとれない、寝ても寝た気がしない、起床時にさあ一日が始まるぞ、という気分にならない、まあ、いい年だからな、と半分あきらめつつも、でも半分はあきらめきれず、ことあるごとに、不満足な眠りについて、つぷやいておりました。

 そんな折、司会をさせてもらっているNHKテレビ番組「ためしてガッテン」で「睡眠時無呼吸症候群」をテーマに番組を作ることになり、「志の輔さん、ひょっとして無呼吸症候群なんじゃないですか」とスタッフに言われ、さすがに否定。

 確かに眠りは浅いかもしれないけれど、寝てるときに呼吸が止まってるなんてとんでもない!です。

 じゃあ、番組でもお世話になる先生に調べてもらおうということになり、ある方法で私の睡眠度をグラフにしたところ、……驚きました。

 私、何十回も呼吸が止まっていたんです。

 中度の睡眠時無呼吸症候群だったんです。

 スタッフの指摘が当たりました。

 睡眠の不充足感はこれが原因だったのか。

 このままでいると、高血圧や糖尿病へもつながるということが最新の研究でわかったそうです。

 8年ほど前、運転手が突然、睡眠時無呼吸症候群により、眠気に襲われ追突事故を起こしたというニュースがありました。

 自分にはなんの関係もないと思っていましたが、ここにきて、いきなり身近な問題として迫ってきました。

 しかも、ここ何年かの研究によると、知らず知らずのうちにかなり多くの方がこの病気にかかっているらしいのです。

 さらに!太ってる男性に多い病気という通説をくつがえす新型まで発見されました。

 痩せてる人にも、女性にも発症しているのです。いびきだけが原因じゃなかったのです。

 睡眠は、一日の疲れをとり、新たな一日を迎えるための体のリセット時間です。

 これが上手に機能していないと疲れが持ち越されるのはあたりまえ。

 これは決して番組の宣伝で書いているのではありません。
 
 まさかこの自分が!という驚きが書かせているのです。

 まだよく知られていないこの病気の恐ろしさ、治ったときの爽快感を患者さんから聞き、「なんとなくだるい日が続いている」「起きても寝た気がしない」「いびきが大きいとまわりから言われている」という方々にぜひ知ってもらいたいのです。

 放送は6月25日。

 それはさておき、繰り返しになりますが、なんで自分が?ほんとかなあ、この思いがまだ消えません。

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by woody-goody | 2010-05-21 05:17 | 社会

ツイッターに囲まれて

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 ツイッターというものが流行しているらしい。この書き方ですでに私が乗り遅れていることが露呈しています。

 この単語を初めて耳にしたのは、ラジオ番組のゲストでいらした加藤登紀子さんからでした。

 「志の輔さん、私のフォロワーから始めれぱいいのよ」

 「フォロワー?なんですか、それ?」

 「私がネット上でつぷやくから、それに返事してくれればいいのよ」

 「つぶやきに返事ですか?」

 「たとえぱ私が、いま家に帰りました、ってつぷやくじゃない?そしたら、志の輔さんが、私はまだ帰ってません、とかつぷやいてくれれぱいいのよ」

 「なに、いったい、それでどうなるの?」

 「どうなるとかそういうことじゃなくって。じゃあ、たとえぱ、今日は冷蔵庫にニンジンとジャガイモとタマネギしかないけど、どうしようかな?と私がつぷやいたら、じゃあ、カレーにすれば?とかいろんな人がつぷやき返してくれるのよ」

 「えー、そんなの別につぷやかなくっても。みんなでそんなにつぷやきあって、で、いったい、誰がもうかってるわけ?」

 「誰がもうかってるとかそういうのはないと思うよ。そういうふうに考えてるとツイッターにはなれないわよ」

 こういう会話があったのが2カ月前。

 その後、ちょっと気にして見てると、まわりの人間がどんどんつぷやいてるらしいことがわかってきました。

 好きな人はやれぱいいし、興味のない人にとってはどうでもいいことです。

 私は、自分の性格上、ツイッターはおよそやらないだろうなとは思うものの、どういうものかは知りたいタイプなんです。

 で、現時点における私の結論は、「落語のまくらは限定のツイツターだね」。

 普段の会話でつぷやきたくなることを落語会の当日まで大事にとっておいて、時間と場所が限られたお客様の前でつぷやく。返事は「笑い声」。

 笑ってもらえたら「そろそうその通り」というフォロワーの声が聞こえたようなもの。笑わなけれぱ「それはちょっと違うだろう」という意思表示。

 生のフォロワーを前に大きめの声で、少し練ってオチをつけて、お客様につぶやいてから、それにちなんだ落語を演じる。

 今日もこれから、チケットを買って私のつぷやきを聞き、つぷやき返してくれるお客様のために、新幹線に乗るのです。なう。

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by woody-goody | 2010-05-14 23:59 | 社会

川の底からこんにちは

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 通常とさして変わらぬ仕事のゴールデンウイーク。

 そんな中、痛快な映画に遭遇しました。

 右を向いても左を向いてもにっちもさっちもいかなさそうで、天気も政治も家庭も、いろんな欝屈を抱えたお父さんお母さん、一緒に笑いましょう、映画「川の底からこんにちは」で。

 主人公佐和子は、恋にも仕事にものめりこめず、そこそこにやり過ごして来た中途半端な人生を歩んできた、いまどこにでもいそうな若い女性です。

 が、しじみ会社木村水産の社長である父が大病に倒れ、追いつめられた佐和子は、今までのやり方ではどうにもならないことに気づきます。

 もう、いままでのように妥協はしない!頑張るしかない!立ち上がる佐和子。

 わがままな従業員を抱えた倒産寸前の会社を前に佐和子の決意は固く。

 私は見終わって無性に石井裕也監督に会いたくなりました。

 波長ピツタリ、終始声を出してこんなに笑った映画は久しぷりでした。

 ワンーシンワンシーンが、まるでモンティパイソンのような不思議さを醸し出し、ネガティブな人生の局面をポジティブな状況に変えていくストーリーはまさに落語。

 どうしようもない従業員も、そのまま落語の登場人物です。

 この監督が新作落語を作ったらどんなだろう。

 こんな素敵な笑いと涙、そして元気の出る人情噺を作った、この人と落語の話がしたいなあ。

 落語会アンケートでよく「今日、来てよかった。元気が出たので、また明日から元気に会杜に行けます」と書いてあるのを目にするのですが、この映画の後味と同じなのかな、と思うと二重に嬉しくなったのです。

 キャスティングセンスがこれまた見事。

 岩松了さんなどが脇を固める中、主演の満島ひかりさんがいい味を出してます。

 今までの出演作品を洗い直して観てみたい女優さんです。

 もやもやしたニュースで気分が晴れない昨今、この映画は「うまくいって当たり前だと思っているからダメなのよ。うまくいかない中で、どうやって生きていくか、どう戦うか、それが問題なのよ」という世間へのメヅセージ。ラストは湿っぽくないのに、さわやかな涙。

 中指靱帯損傷完治まであと一カ月。まだまだイライラ真っ只中の私に、ストレス解消の一本となりました。

 よし私も新作、創ってみようかな。

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by woody-goody | 2010-05-07 05:27 | 芸能


立川志の輔のエッセイ(毎週金曜日毎日新聞に掲載)


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