<   2006年 10月 ( 4 )   > この月の画像一覧

熊のオリに人間が

d0051179_555838.jpg
 先日、落語会で行った長野市戸隠には、弟神の乱暴に怒った天照大神が、天の岩戸にこもってしまい世の中が真っ暗になったという伝説がありますが、いま、村人の間で盛り上がっている新たな伝説は、嘘かまことかこんな笑いで世の中を明るくしてくれる話題です。

 「熊出没情報あり。捕獲機が設置してありますので御注意」という立て札を毎日目にしながら、男が気になっていたのは「いったい、どんなエサを仕掛けたら熊が寄ってくるんだろう」ということ。

 好奇心に突き動かされた男、ある日、林の中に分け入りついに熊を捕獲するオリをみつけました。

 なるほど、オリの真ん中にエサがぷら下がっています。

 あれだあれだ、でもあれはなんの肉だろう、確かめたくなった男、オリの中へ入り込み、しげしげとエサを観察していました。

 匂いをかいでもわかりません。感触はどうだろう、ぶよぷよしてるのか、カチカチなのか、ちょっと触ってみました。

 あ、と思う間もなく、そう、ご想像通り、オリの扉がガシャンとしまり閉じこめられてしまいました。

 熊が逃げないように頑丈に設計されているくらいですから、人間が出られるわけがない。

 さあ、驚いた男、熊と同様、オリの中を行ったり来たり(たぶん)、すぐさま熊は持ってない文明の利器、携帯電話を使って友人に電話をかけました。

 ところがこういうとき、電話に出た友人に最初にどういう言葉をかければいいのでしょう?

 「こちら、熊のオリの中にいる○○です、どうぞー」

 と、冷静になるとこういう答えも浮かびましょうが、災難の渦中にいる当人はもこもご言うばかり。電話をもらった友人が何度も問いただして事情をつかむまでに10分はかかったそうです。

 村役場に連絡、熊捕獲機を設置した人たちと現場に急行。

 はたして、オリの中で情けなさそうにうずくまる男1匹発見。

 めでたく捕獲され、いや、救助され、役場で「もう、こんなことはやめてくださいよ」と注意された男が言うには、携帯電話の便利さは確かにようくわかったが、熊のエサはいったい何だったのか結局わからずじまい。

 そうそう、彼がオリの中にいたとき、熊が一匹オリの周りを不思議そうにまわっていたそうな。熊も、人間を捕獲するためのエサは何だったのか確かめたかったのかも、とは村人と私が後で付け足したオチです。

 その男、最近、村の集会には顔を出さずに冬眠したそうな。

 お~い、もう恥ずかしゅうはないから、隠れてないで、顔を出せやーい(日本昔ばなしの常田富士男さんふうに)。
[PR]
by woody-goody | 2006-10-27 23:56 | 社会

笑うしかない低金利


 岐阜県にある大垣共立銀行が創立110周年を迎え、「銀行に!こ意見川柳コンテスト」を企画。

 この「銀行にこ意見を」という姿勢、余裕ですねえ。

 全国各地から寄せられた1万5170作品の中で一番たくさん寄せられたのは「低金利」をテーマにしたもの。

 「虎の子を預け10年まだ子トラ」

 わかってはいても、ひょっとして奇跡が起こってないか、と通帳に神頼みして

 「知らぬ間に増えてないかと記帳する」

 万が一ということもないではないとこんなこともしてみる。

 「通帳を開いて閉じて振ってみる」

 アハハ、手品じゃないんだから。

 以前と比べて如実に変わったのが、お金を預けた際にもらえるグッズ。いまはほとんどティッシュのみ。

 それを庶民はこんなふうに使っています。

 「涙拭くティッシュと思う低金利」

 ATMを前にして思うのは「手数料取られる側がいそがしい」オレの金なんだけどなあ、オレの金をおろすのに、面倒な作業をやっているのはオレだよ、オレの方が銀行から手数料をもらいたいくらいだよ。

 しかもぷっそうな世の中だから

 「ATM上見て前見て後ろ見て」

 ようやっと引きだそうとしたら、女性の声

 「態勲に機械がただす誤入力」

 「やり直し小声でいってよATM」

 こうなったら引き出さないのが一番。できるものなら「手数料気にしおろせず金たまる」

 この企画の成功に気をよくした大垣共立銀行では次なる企画として「穴埋め作文」、たとえば「銀行と言えば○○○○。なぜなら、○○○だから」と「笑点」形式を考えています。例として「銀行と言えば子供。なぜなら、健全でいてほしいから」。また「創作漢字」も募集中。たとえば
「金ヘン」に「羽」と書いて「ボーナス」と読ませる。締め切りはu月30日で、優秀作晶には150万円が贈られるそうです。

 でも、待てよ、と。お祝いに水をさすわけじゃないんだけど、低金利を実行している銀行が、低金利に困っている庶民の嘆き節のうまい人に賞金を出してるこの全体図、ちょっと変。

 「手数料たまった分で賞金10万」

 「銀行員たっぷりもらえる退職金」

 かくいう私「揶揄しつつ読んでもらって原稿料」
[PR]
by woody-goody | 2006-10-20 23:26 | 社会

おめがねにかなうメガネ

d0051179_429509.jpg
 日本メガネベストドレッサー賞が発表されるこの時期、私もメガネについてあれやこれや悩んでおりました。

 メガネを選ぷとなると、顔の真ん中にかけるものですから、まずはデザイン。

 店内にある何百種類の中から選ぷ際に、店員さん、同行してくれてる人、もちろん自分、そして店の社長まで出てきて、それぞれのオススメが違うものだから、決定を迫られる当人は混乱するばかり。

 軽さ、大きさ、色、形、材質、それでもどうにかこうにか決めて待つこと2週間。

 迷いに迷った分、嬉しさは格別。

 鏡に向かうとき以外は自分では見えないメガネなのに、これほど気分転換できるものもありません。

 ところが、しばらくかけてみて、ちょっと疲れる。不憤れが原因かもと思っていたのですが、おおげさに言うなら、気持ちが悪くなるほど。

 たまりかねてメガネ屋で調べてもらい原因がわかりました。

 以前かけていたのより縦幅が狭いおしゃれなフレームの遠近両用メガネを選んだがために、上半分の近視用と下半分の遠視用がまざって見えていることが判明。すぐに作り直してもらって快適に。

 この際と、パソコン用メガネもこしらえました。

 老眼鏡なのですが、こんなにクリアーに見えていいの?っていうぐらいに画面が鮮明に見えます。

 ところが、いいことがあれば、悪いこともあるもので、パソコンから少し目をはずすとすぐさま視界がぼやけます。

 もう一つ、ゴルフ用メガネもこしらえました。

 今までは、メガネなしでプレーしていたのですが、こんな私でもときどきナイスショットをして150ヤード先のグリーンにポールがのるときがあっても、人から教えてもらってやっと喜ぶという笑えない状況でした。

 で、ゴルフ用メガネには、レンズの下部に小さな老眼鏡が埋め込まれていて、スコアーをつけるときはその部分を利用して細かい数字を書き込めて便利。

 ところが、ドライバーを構えて下を見るや、自分の靴がずいぷん大きく見えて落ち着きません。

 再度、老眼の部分をとってもらって近眼用に作り直して、と、いやはや目が健康な方にはわからない苦労が。

 先々週の歯に続き、今回は目。丈夫なうちはありがたみがわからないものです。

 今度は、頭か……。
[PR]
by woody-goody | 2006-10-13 23:54 | 社会

ここまできたか、ハイテク


 ハイテクの進化には目をみはるものがあります。

 ここまできたか、と思ったのは、家庭用のコンセントにパソコンをつなぐと、工事不要でインターネット接続ができるようになるらしいってこと。

 にわかには信じられないのですが、すでに実用の段階に入っているとか。

 いろんな情報がコンセントからコンセントヘ流れることになります。

 そうなると、混線して隣の冷蔵庫の中身が突然うちのパソコン画面に映ったり、というようなこともあるのでしょうか。

 テレビCMでは、飛行機に乗るのに携帯やらカードをかざすだけで、電車の改札口と同じようにすいすい通れて、気が付いたら座席に座っていたという機械を見ましたが、これは確かに便利。

 機械が間違えて、そのまま思いもしない場所へ連れていかれたりして。

 いまおれはいったいどこにいるんだ、どこからどこへいこうとしてるんだ、どこからきたんだ、と
頭も体も混線してショートしそう。

 ハイテクがこういう便利を追求する方向へ進化する一方、ローテク回転寿司を出張させるサービスを始めた人もいます。

 愛知県の角田幸吉社長が地元の福祉施設を慰問に訪れ、寿司を握っているうちに思いついたグッドアイデア。

 分解して持ち運びができるベルトコンベヤーを専門メーカーに発注し、長さ90cmのコンベヤーを継ぎ足して、1・8mから最長7.2mで、出張先の広さに応じて長さを調節することができるそうです。
 
 輸送トラックをあわせておよそ1000万円を投じたそうで、基本料金は機材一式と職人2人で2
万5000円。

 寿司代は、もちろん別料金。

 老人ホームなどの福祉施設、外に出られない老人から「外食気分を味わえる」と好評で、子供の会の集まりや、企業のパーティーなども含め、月に10回ほど予約が入るのだとか。

 今後はどんな場所でも対応できるよう、L字形などに変型できるコンベヤーの導入も検討中だとか。

 「ノルウェー産サーモン入りました!」と威勢のいい掛け声、「カッパ!」「トロ!」など注文の声が飛び交うさまが想像できます。

 きっと、来てもらった、という感覚じゃなく、お店に行った、という感覚を味わえるのがいいので
しよう。

 高齢化が進む中、出前店がはやりそう。

 ベルトコンベヤーの力は偉大です。

 同じ、ここまできたか、でも、やはりこちらの方にシンパシーを感じてしまいますねえ。

 ほのぼの落語ができそうだもの。
[PR]
by woody-goody | 2006-10-06 19:50 | 社会


立川志の輔のエッセイ(毎週金曜日毎日新聞に掲載)


by woody-goody

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ

社会
列島各地
体験
政治
芸能
休載

以前の記事

2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月

フォロー中のブログ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧