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ススメとトマレ、どっち?

 耐震偽装を元のところで操作していた人たちが次々に逮捕されるニュースが続きます。

 こういうニュースを実際にビル建設の工事現場で働く人々はどういう思いで見たり聞いたりしているのでしょう。

 少しでも良い建物をと汗して働いていても、そのビルが耐震偽装だったと知ったときの怒りや悲しみは一般の私らよりもいっそう深いことでしょう。

 ですが最近、ビル建設現場でとても気になることがあります。

 狭い日本でビルの建設をしようとしたら当然、工事現場近くの車道を片側通行にせざるをえません。

 そこで車に、ススメ、トマレの台図をしてくれる人のしぐさがまちまちなのです。

 先日も、走行中、向こうの方でヘルメツトをかぷっている人が赤い棒をしきりに振っているのですが、その振り方が縦のような横のような、つまりはススメなのかトマレなのかがまったくわからない。

 「いったい、どっちなんだよ」と車の中で呟く私。

 向こうは向こうで「ススメって言ってるのになんで進まないんだよ」と呟いてるかもしれませんが。

 もっと大変なのは、限定された区間が一方通行になっていて、その入り口と出口に指示をする人が一人ずつ立っている場合。この2人の息が合わないと、そりゃもう大変。

 車がどんどんたまってきます。ススメばいいのか、トマレばいいのかわからなくて待機している車は発進したりブレーキをかけたりイライラ。

 大きい道路へ出たいダンプカーが、2車線を止めきれないおじさんに「なに、やってんだよー!」と怒ってるのも見ました。

 速度をあげているわけではないので、事故こそ起きていませんが、この指示を出す人は人の命を預かっているのです。

 おそらくビル建設を請け負っている会社の人なのでしょうが、指示の仕方の統一をしてほしい。

 研修やライセンスはどうなっているの?

 たまたま私が遭遇した人たちは、研修を受けライセンスを持ってはいるけれど、自分流に指示を出してしまっている人たちだったのでしょうか。

 それとも、もしかして、ああいう現場での車誘導の墓本的動作ライセンスなるものは、初めからないのでしょうか。

 前者だとしても困るけど、後者だとしたら論外。すぐに国土交通省だかどこが担当になるのかわかりませんが、徹底的に墓本的動作の統一と、ユニホームならびにシグナル棒の統一をお願いしたいです。

 ぺーパードライバーがたくさん走るゴールデンウィーク、工事は少ないとは思いますが、安全第一。運転側も指示側も呼吸あわせていきましょう。

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by woody-goody | 2006-04-28 19:55 | 社会

「がんばれニッポン」


d0051179_5223031.jpg ゴールデンウイークにラスベガスに行かれる方々のために前週に引き続きリポート第2弾です。

 ラスベガスと言えばギャンブルですが、私もそして一緒に行ったスタッフもそっち方面には無頓着でした。

 が、次のコーディネーターの一言で変心。

 「去年御案内した新婚さんが、ホテルのカジノで、フロントから部屋へ行く途中、たまたまポケットに入っていた1ドルコインをスロットマシンに入れて3億円当てましたからねえ」

 3人そろってスロットマシンヘダッシュしたことは言うまでもありません。

 そう言えば、5年前に初めてラスベガスヘ行ったときのことを思い出します。10ドルを機械に入れたとたんにコインがジャラジャラジャラと出てくる出てくる。これは大当たりかと血の気がひきました。

 あわててコーディネーターを呼ぷと、単に両替機械の両替のポタンを押したにすぎず、出てきたのは大量の1セントコインだったことが判明して苦笑。

 ところで、カジノにいるディーラーと呼ばれる人たちはたいしたギャラはもらっていないそうで、客が大もうけしたときにもらうチップがかなりの収入になるのだそうな。

 ゆえに、ディーラーはお客さんに勝負に勝ってもらいたい。そこで、ディーラーがお客さんに勝たせようと不正を働かないよう監視カメラが設置されています。怪しい客を映し出すためだけの防犯カメラだろうと思ったら大違い。

 聞いてみなければわからないものです。

 注意した方がいいのは、飛行機の搭乗には余裕をもって出かけましょう、です。自動チェックインシステムが導入されたおかげで人員削減がすすみ、カウンターに人がこく少し。で、長蛇の列。全日空とJALのチケットが交換できない不便もなんとかしてほしいものです。

 そんなこんながありましたが、一番うれしかったのはリビエラホテルで見たマッスルミュージカル「祭」です。

 テレビ番組「筋肉番付」が契機となって横浜には専用のマッスルシアターも完成、今年はラスベガスに乗り込むまでの大盛り上がり。

 筋肉で音を奏でる、セリフも歌もストーリーもないパフォーマンスがこんなに観客を感動させるなんて。

 日本からやってきてこの怪物のようなラスベガスで、懸命に素晴らしい舞台をつくっている50人近い出演者たち。

 思わず楽屋を訪れ感動を伝えました。

 日本人初のミュージカルで2ヵ月間戦い続ける者たちだけに与えられる満足感いっぱいの顔顔顔。まぷしい。

 思わず「がんばれニッポン」と心の中で叫んでいました。

 なお、前週の「ニューヨークはラスベガスに行った」というくだりは「ニューヨーク『と』ラスベガス」の誤記でした。
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by woody-goody | 2006-04-21 05:24 | 芸能

ラスベガス「O」「KA」ショック

d0051179_5565266.jpg
 

パルコ一カ月公演の後遺症?も癒え、通常の落語ライフにやっともどったところで、ニューヨークはラスベガスに行って来ました。

 海外からもどり時差ぼけに悩まされるのはいつものことなのですが、今回の悩まされようといったら。

 昼間の眠気もさることながら、夜中に眠れない辛さ、かなりこたえます。

 実際に眠れないという事実よりも、ここで眠っておかないと明日の仕事に支障をきたすぞ、という心配でさらに眠れなくなるという悪循環。

 やはり原因は加齢によるものなので仕方がないと諦めるべきなのでしょうか。

 ニューヨークでは、少々風邪気味だったのでマスクをしながら歩いていたのですが、異常に鋭い視線が私に向けられていることに気付きました。

 不思議に思い、現地の人に質間したところ、「まさか、マスクをしたまま、銀行やATMに入らなかったでしょうね」という答え。

 聞けば、アメリカではマスクをする習慣がまったくないそうです。

 マスクをするのは医者か強盗かテロリストなんだそうです。

 店頭でもマスクは販売されていないそうな。

 道理で……。

 観劇したのは「ジャージーポーイズ」というミュージカル。日本でもヒットしたハイトーンの「シェリー」という曲を覚えていらっしゃるでしょうか?

 これを歌った、60年代ポップスの代表格「ザ・フォーシーズンズ」の成功と挫折の物語ですが、耳慣れた曲に、英語がわからなくてもなんとかついていけました。

 でもなんと言っても圧巻だったのは、「O」(水がテーマ)と「KA」(火がテーマ)。

 「KA」では、開幕前から、全身に歌舞伎の隈取りを入れたようなピエロ役の男二人が会場を歩き、たまたま私の隣の座席でタバコを吸う男のそばに立ちました。「タバコを吸うな」のしぐさ、持ってたカメラを取り上げ、後ろ舞台へ放り投げたかと思うと、いきなり舞台に炎があがります。と思う間もなく男も放り投げられてしまいました。その後の展開は私がたとえどんなに文章がうまくとも書き尽くせません。

 また「O」は、客席より広いんじゃないかと思われる巨大プールが舞台に表れ、水中でのこの目を疑うパフォーマンスが繰り広げられます。高度なアクロパット技術、シンクロナイズドスイミングの名手が水中および水面上で動く様は、重力から解き放たれた神秘な動きを見せてくれて夢心地。

 20年間のロングランをめざしてベラッジオホテルに新たに作られた劇場は、もはや都市再開発規模です。

 照明、音、設備、ダンス、ストーリー、どれもが完壁にからまりあい、芸術にしてエンタテイメント。

 ノックアウトされ、ショックから立ち直れないこの気分が、時差を克服できない真の原因かも知れません。
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by woody-goody | 2006-04-14 06:00 | 体験

ウィニーって?


 情報が売り買いされるこの時代に、一方では「ウィニー」のせいでパソコンから情報が駄々漏れになっています。あちこちに積極的にばらまくソフトをいったい誰が発明するんだか。

 「ウィニー」の次は「山田オルタナティブ」ってなに?人名までつけちゃって。

 内緒も何もあったものじゃない。

 守りたい人が一方にいれば、それを崩したい人がいる。

 そもそも人間が便利を目的につくったものには必ずリスクがあるんですね。

 スイッチ一つでつく電気は、スイッチ一つで消えもする。

 振り返ってみれば、クレジットカードだってそうです。

 現金を持たずに買い物ができるという便利さを手に入れたおかげで、買い物もしていないのに預金口座からお金が勝手に減っていく可能性があることを、私たちは知りました。

 身体にいい薬も、使い方を間違えると身体に悪い作用を及ぼします。

 「ウィニー」のことがどうにもしっかり把握できないので、こういうことじゃなかろうかと私なりに具体的に考えてみました。

 ある日、部長は部下の田中君と飯を喰おうと思いました。なかなか本人と連絡がとれないので、たまたまそばにいた斉藤君に「田中君に、○○で5時に待ってるから、と伝えといて」と頼みました。

 斉藤君は「はい、たしかに伝えておきます」と答えながら、あれ、○○って高級スキヤキ店だよな、おれと会うときはいつも安いチェーン店の居酒屋なのに、と不満で、これをいったいどう思う?と社内の同僚に愚痴りました。

 すると、え?俺も部長と会うときはいつも居酒屋だよ、なんで田中のときだけスキヤキ店なの?と斉藤君と同じ不満の声があちこちであがりました。

 さて、田中君と会うべく部長がスキヤキ店に着くと、社内のみんなが楽しそうに部長のツケで食事をしていました。

 とこういうことでしょう?

 違う?

 直接伝えるのが面倒だったツケが回ってきたってことでしよう?

 「ウィニー」って、この言いふらすソフトってことでしよう?

 で、不思議なのは言いふらすことになんのメリツトがあるのかがわからないってことです。

 私があげた事例なら、みんなでスキヤキを食べたかったから、とか、田中君だけえこひいきをしないでほしいという要望を伝えることが目的だと考えられますが、ウィニー実行犯は愉快犯だと言われてしまえば、途方にくれます。

 私のパソコンも去年の暮れ、ウイルスにやられたらしくウンともスンとも言わなくなり、買い換えてセットァップするのに多大なエネルギーを費やしました。それをどこかで愉快がってる犯人がいるかと思うと、実体が見えないだけに、ああー、腹立たしいー。

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by woody-goody | 2006-04-07 06:54 | 社会


立川志の輔のエッセイ(毎週金曜日毎日新聞に掲載)


by woody-goody

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