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テレビ選挙

 今更ですが、テレビの威力を思い知る時代です。

 あの真面目な清純派である沢口靖子さんが、毎度面白い発想で楽しませてくれる「キンチョー」のCMで「商品が新しくなったので、タレントも替えるんだって。わたしクビ。これ、どう思う?」と画面から話しかけてきます。

 なんでも6年間の契約が終了するので、最後のCM出演になるのを逆手にとってのインパクトあるCM。すこい有終の美の飾り方です。

 聞くところによると、沢口さんはこのCMのおかげで、イメージに幅ができてコミカルな仕事の依頼も増えたそうです。

 15秒のCMが清純派をここまで変えうるテレビという化け物。

 今回の選挙にしたって、確実にテレビ選挙の様相を呈しています。

 「刺客」を「しかく」と読むのだと初めて知った人多数。

 「造反」や「刺客」の2文字が紙面に踊り、キャスターもこの2文字熟語を口にする昨今。

 ニュース番組を見ていると、今までと違い、キャスターは一応公平を装い、それでも言葉の端々に自分の意見が出てきています。

 「あなたの党は、どの候補者に聞いても、そっくり同じことしか言いませんね」

 「あなた、解散前と解散後と言う事がまったく違うじゃありませんか」

 一連の、言わば「小泉劇場」とも呼びたい選挙関連映像ですが、VTRの演出いかんで、視聴者の受け取り方は大きく変わります。

 政治家がなにをどう発信しようと、テレビ演出によってニュアンスが変わり得るというこの事実。

 さあ、面白い。

 昔なら、立会演説会や街頭演説、選挙カーに乗車する候補を見て選んでいましたが、いまやまったく様変わり。

 テレビは候補者の作意やうそをあらわにします。ほんのちょっとした表情の変化を見逃しません。

 候補者も大変な時代になったものです。

 よく言われる「われわれ国民は、自分の眼でしっかり侯補者を見て、清き1票を入れなけれぱ」は「自分の眼でしっかりテレビを見て」ということになるのでしょうか。

 今までの政治家は、自分で原稿化した内容を演説というスタイルで、訴えたものでした。

 演説がうまいかどうかが重要でした。

 ところが今は、テレビのキャスターの質問に、即座にどう答えるか、その技量が問われる時代になりました。

 明確な意志があり、それを正確に伝える表現力があり、それをきっちり行動に移せる人。国民にとって判断材料が増え、今回ばかりは投票率が増えるのではないか、投票日の夜の選挙速報番組が今から楽しみな私です。
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by woody-goody | 2005-08-26 23:06 | 政治

踊らにゃそんそん

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 阿波踊りといえば、もう「踊らにゃそんそん」です。

 見てるより踊ってる方が絶対に楽しいよ、という踊り手側からの言葉。

 それを私も体験しようと、本場四国は徳島まで出かけました。

 高円寺でもなく池袋でもなく下北沢でもなく、いざ本場へ。

 地元の人は言いました。「阿波踊りの前後2週間は、うっかり病院にもいけないよ」と笑いながら半分冗談、半分マジ。

 阿波踊り期間は、医者も看護師も気持ちここにあらずで、点滴に入れるべきじゃない液体が入っているかもしれないし、診断も上の空になるというくらい、みんな浮かれっぱなしという徳島ジョークです。

 踊る前に、まずはどんなものか観てみようと、特設ステージに席をとってもらって、次々に現れる「連」と呼ばれるチーム20以上の踊りを観ました。

 両側には3千人以上の観客がぎっしり。

 女性群は、かぷってる傘で顔は見えないものの、足が上がるたびにチラリと見せる「ふくらはぎ」の色っぽいことと言ったら。

 各「連」はそれぞれに趣向をこらしながらも、30人以上がびたりと揃うマスゲーム状態。

 興奮を見せてくれた踊り手たちの後に続くのは、陽気だけれど冷静さを兼ね備えたお囃子(はやし)連です。

 コンダクターの役割を務める鉦(かね)、そして笛、三味線、太鼓。心臓の鼓動にも似た2拍
子に、原始的な気分が沸々とわき上がってきます。

 企業連のトップに吉本興業のチャーリー浜さんが踊りながらやってきたかと思えば、中央でマイクを渡され「みなさん、ごめんくさい」と得意のギャグをかまし、会場中を笑いに包み、さらなる大興奮に湧くお客さん。

 ラストに現れた、伝統ある九つの有名連は、さすが熟練の美しさ。合同踊りは圧巻のミュージカル。踊り手1200人、お囃子400人の豪勢意光景は、まばゆいばかりです。

 ただただ感動していると、会場にアナウンスが流れました。

 「さあ、みなさま。この後に続いてどうぞ踊ってください。足を出し、手を挙げれば、もうそれが阿波踊りでこざいます。みなさま、お囃子の後に続いてどうぞ」

 はっと我に返る私。

 俺は踊りに来たんだった。ところが体が動きません。恥ずかしいのか?いや違う。ただ2拍子に合わせればいいんです、と地元の人も一言ってくれてるのに、どうしたことか体が動かない。

 どうも、あまりにも見事な阿波踊りに私は当たってしまったみたい。

 この場の「気」にやられた。

 若者ふうに言うなら、ヤパイっす。

 踊らなくても充分にハッピー。すでに一緒に踊った後のような爽快感がありましたから。

 思うに、観るのと踊るのの両方を味わおうというのは無理なんじゃないかな。

 ひな壇の上から観るなら観る、平地で踊るなら初めっから踊る、最初からそれを決めて参加した方がいいみたい。

 来年こそは、最初から踊るあほうに徹するぞ。

 そう決めて、祭りの後で淋しくなった街で、ビールを探しながらさまよい歩く私でした。
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by woody-goody | 2005-08-19 06:28 | 列島各地

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先週に引き続き今週も休載。
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by woody-goody | 2005-08-12 21:32 | 休載

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今週は休載です。
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by woody-goody | 2005-08-05 05:33 | 休載


立川志の輔のエッセイ(毎週金曜日毎日新聞に掲載)


by woody-goody

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